レンコンを切った時に出るネバネバした糸を、新鮮だと思っている人が多いですね。
でも、このネバネバは特定の成分が原因で、レンコンが新鮮だから出るわけではないんです。
それに、腐っているからでもありません!
見た目だけでレンコンの新鮮さを判断するのは難しいですよ。
この記事では、レンコンからネバネバした糸が出る理由と、レンコンをおいしく食べることができる期間と保存方法について説明しています。
レンコンが糸を引くのはなぜ?その理由と効能
レンコンを切った時に出るネバネバした糸は、レンコンが新鮮だったり腐っていたりするからではなく、
納豆やオクラ、モロヘイヤ、里芋など、他の粘りがある食べ物と同じように、特定の成分が原因です。
以前は、この粘りは「ムチン」という動物から来る成分だと思われていましたが、今はその考えは間違いだとわかっています。
実は、レンコンも含めてこれらの食べ物のネバネバは、
グルタミン酸やフラクタン、ペクチン、ガラクタンといった水溶性の食物繊維が作り出しています。
これらの成分は、切ったところの色を変えることもありますが、
私たちの胃を守り、食べ物の消化を助け、体を元気にする効果があるので、健康に良いんですよ。
レンコンを美味しく食べる為の保存方法
レンコンを常温で置いておくとカビが生えやすくなるから、冷蔵庫で保存するほうがいいんです。
乾燥しないように水分を保つことが大切。
ここでは、レンコンを冷蔵庫で保管する2つの方法を紹介します。
泥付きでも泥なしでもこの2つの方法でOKですよ。
ラップに包んで冷蔵保存
- レンコンを湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包みます。
- その後、食品用ラップでしっかりと覆います。
- これを密封できるプラスチックの袋やチャック付き袋に入れます。
- 最後に、これを冷蔵庫で保管します。
水に浸して冷蔵保存
レンコンをもっと長く保つ方法があります。
まず、きれいに洗ったレンコンを保存容器に入れ、レンコンがすっぽりと水に浸かる量を入れて蓋を閉めます。
この容器を冷蔵庫に入れてください。
そして、その水を毎日新しい水に変えるだけで、レンコンを約1か月間新鮮に保つことができますよ。
レンコンの状態別保存方法と保存期間目安
ひと節まるごとのレンコン|保存期間1週間
薄くスライスしたレンコン|保存期間2~3日
今回紹介するのは、扱いやすさで人気のいちょう切りです。
もちろん、輪切りや乱切りでも冷凍は可能ですが、薄く小さく切るほど、凍るのに必要な時間が短くなります
あらかじめ切って冷凍しておけば、冷凍庫から取り出してすぐに調理を始められるため、忙しい時に役立ちます。
冷凍により細胞が破壊されることで食感は少し柔らかくなりますが、
その分、火が通りやすくなり味も染みやすいという利点があります。
重要なのは、冷凍前に水分をしっかりと取り除くことです。
水分が残っていると、冷凍時に霜がつき、味が落ちたり、調理時に水っぽくなる原因になるので気をつけましょう。
薄くして平らに冷凍しておくと、袋の外側から簡単に折って必要な量だけを取り出せるため、使い勝手が良くなります。
おろしたレンコンは、レンコン餅を作るのに適しているだけでなく、
スープやおじや、お粥などに加えることで、料理にとろみを加えてボリュームを出すことができます。
■洗い、皮を剥いたレンコンをおろします。
■次に空気をしっかりと抜いて平らにしたジッパー式の保存袋に入れ、袋を閉じます。
■これを金属製のトレイに置いて、冷凍室に保管してください。この状態での保存可能期間は約1ヶ月です。